• 2018.02.19 UP

    2/19 思い出アルバムシリーズ【Weezer – The Blue Album】




    中学2年生、周りで洋楽ロックを聴く友人はおらず、1人で中古CDを買いに行く日々。

    ディスクユニオンなどは当然知らず、近所にあるハードオフが聖地。

    父親の影響で70’s〜80’sの知識はある程度あったものの、90’s以降はまったく未知の世界。

    知らないジャケットを見つけては、ひたすらに本やインターネットで調べた。

    PCはまだブラウン管、YouTubeがちょうど日本に普及した年だった。

     

    初めて好きになった女の子に告白したのもこの頃。

    学年のアイドルと呼ばれるような子は皆、体育会系の奴らに取られ

    “成就”したカップルは毎日街に繰り出し、優越感に浸るというのが定説だった。

    所謂”ノリ”で付き合っちゃう文化があり、

    もはやカップル化はブームとも言えた。

    俺はそんな軽くないぞなんて思いながら内心悔しがる毎日。

     

    僕が好きになった子は目立つような子ではなく、映画をよく見る女の子。
    今でいう、サブカル女子だろうか。
    スターウォーズ以外あまり知識のなかった僕に色んな映画を教えてくれた。
    フォレスト・ガンプは、その子に。

    塾もクラスも一緒で、仲良しグループの1人。

    よく塾の帰りにマクドナルドでどんちゃん騒ぎしては、追い出された。
    流行っていたPSPのモンスターハンターが懐かしい。

    お薦めのバンドを教える為、分かりもしないPCを使ってミックステープを作ってあげたりもした。 GREENDAY、SUM41、NOFX…

    当時大好きだったパンクロックの詰め合わせ。

    “こーゆーの好み!”と喜んでくれたのが、たまらなく嬉しかった。
    (少しチョイスが古かったか…)

     

    確か12月頭、

    いつも通りの、塾の帰りのマクドナルド。

    クリスマス前に焦っていたんだろうか。 僕は意を決して店の前で”実行”

    寒さに震えながら、30分間話した。

    (別の意味で震えてたのかも)


    結果はダメだった。
    が、何故か悲しさが無かったのは覚えている。
    初めて自分から言えた事に、達成感があったんだと思う。

    “今後とも、友達として!”と約束し、少し駆け足で家に帰る。

     

    僕はすかさず、ボロボロのウォークマンで”Only In Dreams”を選択。

    一目惚れして購入した、The Blue Albumのラストソング。

    悲しさは無かったはずなのに、涙が止まらなかった事を今でも思い出します。

     

    僕にとって、かけがえないアルバムです。



    ———-

    家永です。
    これまで新譜の紹介が中心でしたが
    “思い出アルバムシリーズ”として 僕のバイブルと言えるようなアルバム達を
    このようにご紹介していければと思います。

    文責 : 家永